3月11日2時46分。 大槌の町にサイレンの音が響き渡る。 胸を引き裂くような音が全身を覆う。 サイレンの音だけを残して、すべてのものは音を失う。 まるで時間が止まってしまったかのように さっきまでの景色が一変する。 閉じ込めていた”あの日”に引き戻される。 言葉では言い尽くせない感情が込み上げる。 声を上げて泣き崩れそうになる。 私はそこにいた人間じゃない。 私は何も失っていない。 そんな私がここで涙を流してはいけない。 どうか、この景色の先に希望がありますように。 #
by butuzohono311
| 2015-03-15 18:14
| 東北に仏像を・・・
東日本大震災より4年となる3月11日 岩手県大槌町の江岸寺にて五回忌法要に合わせ、 今年も御本尊釈迦如来像の鑿入れ式を行わせていただきました。 当初は平成30年完成予定でしたが、町の復旧の遅れの影響で本堂の完成は早くても東京オリンピック後とのこと。 御本尊も本堂完成に合わせて奉納する予定です。 牛の歩みですが、完成に向けてじっくりと彫り進めたいと思います。 #
by butuzohono311
| 2015-03-13 18:06
| 東北に仏像を・・・
震災当初に必要だったこと。 その過程で必要だったこと。 そして”今”必要なこと。 私たちの活動が必要か不必要かと問われれば意見の別れるところかもしれません。 また「仏像を彫る」という事は非常に時間の掛かる事でもあります。 私たち自身も焦燥感を募らせ、常に自問自答しています。 しかし、そうやって時間が過ぎ、被災地の方と接している中で、 ”手を合わせる”、”心を寄せる”『仏像』というものが大きな役割を果たせるのだという確信を持てたような心持ちがしました。 #
by butuzohono311
| 2014-05-14 08:46
| 東北に仏像を・・・
被災地の復旧復興も自治体によって差が出て来ているように見えました。 ダンプカーが激しく行き交う石巻。 堆く積み上げられていたガレキの山が片付けられていた陸前高田。 道沿いに建てられていた大きなショッピングセンター。 岩手県大槌町に向かう途中、三浦耀山さんのご親戚の住んでいる宮城県東松島〜石巻に立ち寄りました。 被災地の現状なども聞かせて頂きましたが、現地でなければ判らない”日常”があるのだということを改めて痛感しました。 その”日常”も時間の経過とともに変わってゆきます。 その”日常”も”悲しみ”も一人びとり違います。 多くの生きている方は多くの大切な方を失っているのです。 炬燵を囲んでコーヒーを飲みながら穏やかに話すその一言、一言が”実”を持ってズシリと重く、 なんともやり場のない、遣り切れない・・・訪れる度にそんな心持ちになります。 #
by butuzohono311
| 2014-03-14 22:06
| 東北に仏像を・・・
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