あの日から一年が経とうとしている。
自身の胸にも問い続けている。 何事もなかったように、3・11以前と同じであって良いのであろうか。。。 日常や大切なもの、希望・・・そして夢。 いや・・・3・11以前には戻れない。 あの見た事もない風景に相応しい言語というものを人類は持ち合わせているだろうか。 ひとりひとりの悲しみや苦しみに寄り添える言葉を持ち合わせているだろうか。 どのような表現も相応しい言葉が見つからない。 ・・・3・11以降 自分にどのような表現が可能なのかは判らない。 せめて、その記憶の断片を刻み込む事は必要なのではないか。 そう考えた時、絵画や彫刻などは言語化出来ないものを表現する最後の手段なのではないだろうか。 絶望と悲嘆から目を背けないと言うこと。 嘆き、悲しみ、苦しみ、畏れ、悼み、祈り・・・ 愛おしむように、ひとつひとつを丁寧に拾い上げ、すべてに誠実であること。 意思と意識、無意識を持って絶えず思考し続け、 あの3月11日の悲劇を記憶にとどめると言うのが私の誠実というものではないか。
by butuzohono311
| 2012-03-01 15:11
| 3月11日
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